3団タカ班のグリンバーノートから
今年度の活動紹介
■ 一年間の活動記録
テーマ 活動目標 集会名 備考
9 きをつけ・休め 基本 23 PM 班集会
24 SWT 班長訓練
24 SWM 班長会議
24 OM 野外集会
10 砕けマシンガンモールス 通信 1 PM 班集会
7 PM 班集会
7 TM 隊集会
14 PM 班集会
15 SWT 班長訓練
15 OM 野外集会
15 PM 班集会
28 TH 隊ハイク
29 S 特別集会 体験入隊会
11 真実はそこにあり 読図 4 PM 班集会
5 TM 隊集会
5 S 特別集会 夙川清掃
11 PM 班集会
18 PM 班集会
19 OM 野外集会
19 SWT 班長訓練
12 一日一善 奉仕 2 PM 班集会
2 TM 隊集会
3 PM 班集会
10 PM 班集会
16 PM 班集会
17 S 特別集会 甲寿園訪問
23 TH 隊ハイク
1 助けよう 救急 1 S 特別集会 初日の出集会
6 PM 班集会
6 TM 隊集会
20 PM 班集会
21 OM 野外集会
27 PM 班集会
28 TH 隊ハイク
2 目指せピカソ 芸術 3 PM 班集会
3 TM 隊集会
4 S 特別集会
10 PM 班集会
17 PM 班集会
18 S 特別集会 B-P祭
3 目指せ林間技術士 林間技術 野営のため記述無し
27〜4/1 春季野営
4 目指せピタリ章 測量 5 PM 班集会
7 PM 班集会
7 TM 隊集会
14 PM 班集会
15 SWT 班長訓練
15 OM 野外集会
21 PM 班集会
21 SWM 班長会議
22 PH 班ハイク
5 つなげスカウトの輪 結索 20 S 特別集会 夙川清掃
26 SWM 班長会議
27 SWT 班長訓練
27 OM 野外集会
班集会等一部記載無し
6 視力をつくせ 観察 2 PM 班集会
7 TM 隊集会
9 PM 班集会
10 SWT 班長訓練
10 OM 野外集会
16 PM 班集会
30 PM 班集会
7 体力の限り スポーツ 1 PH 班ハイク
記述はここまで
8 血と汗と涙の結晶 総まとめ 2

荷出し
4〜15 夏季長期野営

以上から、10月についてピックアップしてご紹介します。

■ 班・個人活動目標
平成12年10月 テーマ:砕けマシンガンモールス 活動目標:通信
班活動 個人活動 隊活動 地区・団
1週 1日〜 7日 みぶり信号
ふえ合図
手旗の基本
追跡サイン
竹内1級ハイク

2週 8日〜14日 モールスの基本
手旗の数字
追跡サインを作る



3週15日〜21日 暗号
手旗の発信・受信
手旗の50音(少し)
モールスの発信・受信



4週22日〜31日 手旗でしりとり
追跡サインのミニハイク
暗号を使ったゲーム
手旗の50音(少し)



■ 班集会報告
平成 12 年 10 月度第 1 週
曜日 10月 1 日 日 曜日
時間 5時00分 〜 7時00分
テーマ 通信−砕けマシンガンモールス
プログラム内容
時間 担当者
5:00
5:05
5:15
5:30
6:00
6:30
6:50
7:00
竹内 開会式
みぶり信号
ふえ合図(実際にやる)
手旗の基本
追跡サイン
進級
閉会式
解散
必用品: 訓練用具
  (手旗、進歩の手引き、進級手帳)
費用: 0円
隊・副長サイン:
平成 12 年 10 月度第 2 週
曜日 10月 7 日 土 曜日
時間 5時00分 〜 7時00分
テーマ 通信−砕けマシンガンモールス
プログラム内容
時間 担当者
5:00
5:05
5:10
5:40
6:00
6:30
6:50
7:00
竹内 集合
開会式
モールスの基本
追跡サインを作る
手旗の数字
進級
閉会式
解散
必用品: 訓練用具
  (モールス、手旗、進級手帳)
費用: 0円
隊・副長サイン:
平成 12 年 10 月度第 3 週
曜日 10月 14 日 土 曜日
時間 5時00分 〜 7時00分
テーマ 通信−砕けマシンガンモールス
プログラム内容
時間 担当者
5:00
5:05
5:10


5:45

6:30
6:50
7:00
竹内 集合
開会式
暗号を作る(班長が)
それをみんなが解く
暗号の紹介
手旗の発信・受信
50音(少し)
モールスの発信・受信
閉会式
解散
必用品: 訓練用具
  (手旗、モールス、進級手帳)
費用: 0円
隊・副長サイン:
平成 12 年 10 月度第 4 週
曜日 10月 15 日 日 曜日
時間 7時00分 〜 9時00分
テーマ 通信−砕けマシンガンモールス
プログラム内容
時間 担当者
7:00
7:05
7:10
7:30
7:50
8:00

8:50
9:00
竹内 集合
開会式
手旗の50音(少し)
モールスを少し採る(ゆっくり)
手旗を少し採る(ゆっくり)
追跡サイン・手旗・モールス・
暗号を入れたミニハイク
閉会式
解散
必用品: 訓練用具
  (手旗、モールス、進級手帳)
費用: 0円
隊・副長サイン:
平成 12 年 10 月度第 4 週
曜日 10月 29 日 日 曜日
時間 7時00分 〜 9時00分
テーマ 通信−砕けマシンガンモールス
プログラム内容
時間 担当者
7:00
8:15

9:00
竹内 報告書作り
手旗・モールス
報告書の作り方
解散
必用品: 訓練用具
費用: 0円
隊・副長サイン:

■ 隊集会記録

○ 隊集会
日時 10月 7 日 19時00分 〜 21時00分 場所 夙川公民館
テーマ 砕けマシンガンモールス 活動目標 通信
出席者 竹内・小見山・今井・山田・南 欠席者 坂上 理由
プログラム内容
時間 項目
7:00 開会式
7:15 通信 手旗の基礎・モールスの基礎
各班ごとに送信・受信・追跡サインを書き、覚える
8:40 進級
8:55 閉会式
伝達事項:
班・次長感想・反省: 今回初めての隊集会は、新入の子もそろって楽しんでやった
班員感想・反省: 手旗がとれなかったので、もっと練習したい
隊長評価:

[参考] リーダー作成隊集会計画表から
【隊集会】 10月7日 夙川公民館
時刻 担当 内容
19:00 当番班 当番班交代式 タカ班→野牛班
19:10 当番班 開会式、体操
19:20
夙川公園へ移動。

宇山 全員手旗を用意、円形で原姿、原画の練習。
19:35 湯本 各班、手旗もしくはモールスで10字程度の暗号文を考える。
班長は、その暗号文を離れた場所で発信し、次長と班員は他班の暗号文を受信。
ただし、各班長は発信を2回だけしけ発信できない。
発信はリーダーの笛(ツー)で開始。
次長と班員はその2回で2班の文を受けなければいけないので良く考えて受信をする。
スピードと正確性を競う。
最初の暗号文を作る指示は、光モールスで。
    ・初級4(1)暗号
    ・2級5(2)手旗受信

山田 暗号文を配付。
1) 折れ線モールス:公園南側へ移動。
2) ローマ字モールス:追跡サインを10種各自で書け。
    ・2級5(1)追跡記号

当番班 講評、閉会式。
時間があれば進級、無ければ暗号 1) は削除。
15:30 湯本 北山貯水地:ワイドゲーム、ソング指導
    対岸より手旗で指示(手旗)
必要資材 懐中電灯、手旗、モールス、暗号文2種類(コーピー3枚ずつ)
伝達・予定 集会後、グリンバーノートチェック、山田朝日にちかい、おきて、敬礼、スカウトサインを教える。
一級旅行の計画書を提出

○ 班長訓練
グリンバーノートには記載無し

[参考] リーダー作成隊集会計画表から
【班長訓練】 10月15日 スカウトハウス    11月テーマ『真実は、そこにあり!』<読図>
時刻 担当 内容
9:00 当番班 開会式、体操。
9:15
講習:16方位、コンパスの使い方。
        標高差、地図記号。
        座標の読み方、クロス座標で交差する点を発見。
    ・2級8(1)16方位、コンパス
座標が引けてるか確認。
10:00
外に出て、一人ずつ指示された座標を読み、目的地へ移動。
三ツ池途中の休憩所から2個の目標物を決め、現在点、標高差、方位角、歩行距離を測定。
    ・1級8(1)地形図
10:50
講評、閉会式。
必要資材 地形図、コンパス、地図とコンパス
昼食飯盒炊飯の準備

○ 野外集会
日時 10月 15 日 1時00分 〜 5時00分 場所 毘沙門公園
テーマ 砕けマシンガンモールス 活動目標 通信
出席者 竹内・小見山・今井・山田 欠席者 南・坂上 理由
プログラム内容
時間 項目
1:00 開会式
1:15 通信 小ハイク
毘沙門公園→甲陽高校→北山緑化植物園付近→
北山貯水池→北山三ツ池→毘沙門公園
4:00 閉会式
伝達事項:
班・次長感想・反省: 新入の子がちゃんと歩いてくれたのでスムーズにいった
班員感想・反省: 役割が果たせたのでよかった
隊長評価:

[参考] リーダー作成隊集会計画表から
【野外集会】 10月15日 毘沙門公園集合
時刻 担当 内容
13:30 当番班 開会式、体操
13:45 高田 毘沙門公園:モールス(暗号)

松尾 甲陽高校前:モールス(スピード重視)

山田 緑地公園:追跡サイン
15:30 湯本 北山貯水地:ワイドゲーム、ソング指導
    対岸より手旗で指示(手旗)

山田/松尾 三ツ池:暗号文
17:00 湯本 越木岩神社:報告書
必要資材 暗号文2種類

○ 隊ハイク
日時 10月 28 日 8時00分 〜 6時00分 場所 毘沙門公園
テーマ 砕けマシンガンモールス 活動目標 通信
出席者 竹内・小見山・今井・南 欠席者 山田・坂上 理由
プログラム内容
時間 項目
8:30 開会式
8:45 通信 (コース)
毘沙門公園→ガベノ城入口→ユースホステル→
大薮谷→樫ヶ峰→北山貯水池→越木岩神社
6:00 閉会式
伝達事項:
班・次長感想・反省: 地図をもっと見ていたら迷わなかったのでもっと慎重に地図を見て歩きたいです
班員感想・反省: 疲れたけれど、モールスなどが少しとれたのが良かった
隊長評価:

[参考] リーダー作成隊集会計画表から
【ハイキング】 10月28日 毘沙門公園集合
時刻 担当 内容
8:30 当番班 開会式、体操(先発出発)
8:45 高田 毘沙門公園:モールス
10:00 山田 ゴロゴロ岳山頂:暗号文
11:00 宇山 どびわり:手旗
12:00 湯本 六甲山頂:昼食
13:00 高田         :手旗(暗号文)
14:00 山田 熊笹峠入口:モールス
15:00 宇山 奥池:手旗
16:30 湯本 毘沙門公園:報告書
17:00
閉会式

今月のテーマは通信のため、各ポイントの指示は、モールス/手旗で速めのスピードで発信。
受信の確実性と野帳の内容を重点ポイントとし評価。

必要資材 特になし


・・・・ ・−・    モールスのこと    −・・ −−−
  10月のテーマ「砕けマシンガンモールス」からも明らかなように、夙川スカウトでは、活動に、モールスを積極的に組み入れています。これは夙川スカウトに限らず、西宮地区全体でそうしていることで、耐寒訓練のポイント課題にもなっています。
  さて、モールスは、以前の進級課目では、1級の必修課目に入っていました。ところが、現在は、特修章通信章の選択肢のひとつとして残っているだけです。したがって、全国的には、モールスを隊プログラムに取り入れない隊が増えているのではないかと思います。

  確かに、モールスは、手旗に比べて難しいと思います。手旗は原画が頭に入れば、字形そのものを体と旗で表現するのですから、とっつきやすいでしょう。一方、モールスの場合、単調な「トン」と「ツー」の組み合わせからなる50音すべて憶えて、ソラで送受信できるようになるのは相当な訓練が必要です。中学生でも、よほど好きでなければ、そのレベルに達するまで習熟するスカウトはいません。
  しかし、邪道かも知れませんが、モールスも、イ:伊藤、ロ:路上歩行、... という語呂合わせの憶え方があります。これも、旧陸軍式、旧海軍式等さまざまなものがあるようですが、特にスカウトが考えた、隊・班伝統の憶え方もあって(夙川スカウトのある班では、ル:ルート修正す、シ:修正すルート(陸軍式なら「周到な注意」))、工夫次第で単調な音の羅列ではなくなります。また、受信の方も、モールス早見表というものがありますから、音さえ拾って、山形記号さえ書ければ、解読は簡単にできます。総合無線通信士などの資格(モールスの必要な資格は7つある)を取得するには音から直接文字が浮かばなければ追いつきませんが(1分間数10字)、ゲームとしてモールスを使うにはこれで十分でしょう。

  ところで、受信での「音を拾う」が、このモールスのミソのひとつです。モールスは暗記の訓練ではなくて、音に関する感覚訓練なのです。周囲の雑音から、一定の音だけを集中して聞く。これは実社会でも相当役に立つ技能です。また、光のモールスもありますから、目の感覚も養えますし、そもそも耳や目を鍛えるということより、そこから入る感覚に集中するという訓練になります。これは手旗も同じ。また、拾えなかった音があった場合、文脈から抜けている文字を類推することが必要ですが、推理力や文脈を理解する訓練にもなります。さらに、送信をすれば、文章をできるだけ簡潔に要領よくまとめる訓練にもなります。
  モールスの送受信は、やはり、最高学年(1級スカウト)ぐらいにならなければ、覚束ないものです。しかし、新入隊員であっても、分からないなりに、注意して聞いたり、見ていたりすることは十分するわけで、いつかは僕もあの音を拾ってみたい、と思うようになります。それこそ「進歩制度」です。実際、今年の夏季長期野営で光モールスをしたときの、各年代ごとの日記を読むと、憧れから、上達への望み、自信(楽しみ)、につながっていく過程がよく分かります。
  このように、モールスを使ったゲームが、スカウトに与える教育的効果は甚大です。しかも、「じっと聞け」「じっと見ろ」と言わずに、遊びの中で、そういう訓練(教育)ができるのですから、これほど良い素材はありません。しかも、道具は、笛・懐中電灯・旗(単旗モールス)だけですから、いつでもどこでもできます。

  モールスは、もはや古い、ということが良く言われます。メールやインターネット、無線や衛星通信といったIT時代に、いつまでもモールスなんて、というところでしょうが、それはちょっと待ってください (古い、という議論では、板に分度器の「仰角簡易測量器」なんてどうなるのでしょう)。
  モールスは、「トン」と「ツー」の2つ(正確には文字と文字の間があるので3つ)のモノの組み合わせだけでできています。これは、コンピュータの2進法に通じるところで、情報を2つのビット(長と短、「ある」と「ない」、1と0)に置き換えるということは、情報通信の基礎です。ほとんど総ての情報通信機器が、実は内部では、「トン」と「ツー」に置き換えることによって成立しているという事実を、モールスをやったことのある者は、感覚で理解できるのではないでしょうか。
  さらに、英文モールスでは、文章中に出てくる頻度の高いアルファベットほど短い信号が割りついています(e=・, t=−, ...)。これは、情報をいかに短くするか(つまり速く伝えるか)という技術で、FAXやいろいろな情報伝達で使われています。また、インターネット・セキュリティーの基礎技術としての、暗号理論にも通じます。

  まあ、笛をピッピッと吹きながら、ここまで考えることも無いでしょうが、指導者の与え方ひとつで、最新のIT技術の一端に触れることもできるモールスは、情報通信の基礎的な考え方を知っておくという意味でも、今こそ役立つ技能になり得ます。    ・・・ −・−  (森地)


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