第15回 夏季長期野営実施要項 |
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日本ボーイスカウト 夙川スカウト育成会
昭和51年8月 |
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− 燃 え ろ ス カ ウ ト − (野営方針) |
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大昔の人達 彼らは独立独行の士であり、かつ独創の才をもつすばらしいスカウトである。 当時は食料品店も洋装店もない。ましてスーパーマーケットなどがあるはずもない。地上にあるすべてを食物、薬、衣類、住居として利用した。彼らは1年中がキャンプであり野外生活であった。 毎日オノの柄にする木を選んだり、毛皮をとるために動物を負い、食糧になる無蓋の木の実や野草を採取した。そのためには自然を知り理解する必要があった。そして又、危険やあらゆる困難に立ち向かわなければならなかった。そこで養われたいろんな知識、物事を理解する心、観察をする鋭い眼、自分自身を快適に過させる工夫、器用で賢い手、これらの積み重ねが現在の私達の生活を支えてくれているのである。これら大先輩、すばらしいスカウトの跡に続こう。そして彼らが養ったあの鋭い観察する眼、創意工夫、知識や技能、困難を乗り越える強い意志と身体を私達もこのキャンプ、この自然で養おう。 そして彼ら大先輩がしてきたように、私達の社会をよりよいものにして後輩達にバトンを渡せるようにしよう。
大きな目標を見失い、目先の事にとらわれて、定まった社会のルートを歩ゆむところに情熱は沸かない。1点でもテストの点を多く取ろうなんて考えたらそのものを理解する力なんて沸いてこない。どうせ大学を出てどこかの会社へ入ってそれでおしまい、なんて考えたら情熱なんて沸いてこない。友達が、周囲が塾へ行くから僕も行くんだ、取り残こされるのが恐いから塾へ行くんだなんて考えたら勉強なんて苦しいつらいものになってしまう。私達が勉強するのも、キャンプに行くのももっともっと大きな目標がある!!そう、「諸君の見出した世界よりか、多少でもこの世界をよいものにしてあとに残す」のである。 |
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![]() ・カブ隊舎営 昭和51年8月12日〜17日(5泊6日) ・ボーイ隊野営 昭和51年8月 7日〜18日(野営9泊10日舎営1泊車中1泊) ・シニアー隊野営 昭和51年8月 7日〜18日 ・シニアー隊遠征 昭和51年8月12日〜15日 ・ローバー隊野営 昭和51年8月 7日〜18日 |
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![]() ・野営地 長野県北安曇郡小谷村池原 大糸線中土駅下車 西方1.5km 標高1,000m ・連絡先及びカブ舎営地 長野県北安曇郡小谷村池原"レックLEC" 小倉義貞様方 ・留守宅連絡先 但し、緊急の場合に限ります。 |
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![]() ・集合 ボーイ隊・シニアー隊・ローバー隊 8月7日午前6時 夙川公民館前 カブ隊 8月12日午前5時45分 夙川公民館前 ・解散 ボーイ隊・シニアー隊 8月18日午前7時 夙川公民館前 カブ隊 8月17日午後9時 夙川公民館前 |
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![]() ・発送 8月 5日 午後3時 ・帰着 8月18日 予定 カブ達は、着換、洗面具、麦ワラ帽子等は出発当日に持って行って下さい。 |
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![]() 各御家庭に於て野営、舎営に耐えられるか充分調査の上、別紙申込書に御両親の承諾をお願いいたします。 もし持病等気を付けねばならないことがありましたら事前に隊長と充分相談をして下さい。 |
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![]() カブ隊、ボーイ隊とも 8月15日〜17日 御希望の方は団委員会の指示に従って下さい。宿泊希望の方は中土駅前に旅館がありますので早目に申し込み下さい。 尚、本年は、御父兄のテントでの宿泊も準備いたします。但し父親に限ります。 |
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![]() ・ボーイ隊、シニアー隊 金13,500円也(交通費・食費・宿泊費・ハイキング費等雑費・雑費) ・カブ隊 金13,500円也(交通費・宿泊費・夜食等・ピクニック・雑費) ・ 参加申込以後不参加になった場合原則として返還出来ませんが、団会計の許す範囲で考慮することがあります。 |
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![]() 全員参加ではありますが、健康状況の把握、御父兄の承諾を必要としますので必ず提出して下さい。 申込〆切 7月11日(日) 準備の都合がありますので〆切日は厳守して下さい。 |
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![]() 野営、舎営に関する父兄会を下記のとおり開催します。 7月11日(日)午後3:00〜5:00 夙川公民館(予定) |
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![]() ・野営運営管理責任者
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割愛
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文明国で育った人々は、大草原や森林の中で自分自身に気をつける訓練を受けていない。彼等は、自分で食物を調理する事なく、ほしい時に水は水道から飲め、道や時間は人から聞き、雨露をしのぐ家と、柔いベッドをいつも与えられている。 けれども、キャンプに暮らし慣れているスカウトは、色々な方法で自分を快適にすることを知っていて、大自然の生活の中ででも、文明世界のすべての便利さを満喫するのである。彼は何一つ不便とは思わない。満身「気転」と「工夫」に満ち創意工夫に富む。 そしてスカウトは、文明世界に戻って来た時、彼はみんなよりもっと段違いに生活を楽しみ、現れて来るどんな種類の作業にも従事する用意がある。 |
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![]() スカウトの野営はレクリエーションを主体としたものではない。スカウト野営は野営そのものが目的ではない。目的はスカウト訓練である。野営はこの目的を果すための一方法である。 スカウト訓練は少年をよい公民に育てるためのもので、それはよい性格の建設、人間生活に必要な技術の熟練、他の人々への奉仕のできるような人間に育てることが目的である。スカウトの訓練の方法には他にもハイキング、ゲーム、救急法などたくさんあるがその中で野営が一番魅力ある方法であろう。 そして、スカウトの一年間のプログラムは夏の長期固定野営に方向ずけられて、計画されている。一年間の全ての隊や班の集会、ハイキング、春季野営などは、長期固定野営の準備であります。ですからスカウティングの最大行事であり、教育の総仕上げを行うチャンスがこの野営であります。 長期野営はスカウティングの大がかりな冒険であります。少年たちはキャンプの多くの活動によってたくましい体を作り、大空の下で陽にやけ、新鮮な空気によって胸を洗流して健康と強い体力をつける。 ウッドクラフト(森林技術)の熟練によって創意工夫を、開拓作業によって自信をつけ班活動によって他人との協力や公共に対する義務の受持を果すことを学ぶ。 班長にとって自分の班が1年間自分の力でどれ程の実力をつけたかを知るのに最高の場であります。そして自分の班員達に班の伝統をしっかり身につけさせる時なのです。それが班長としての最高の任務です。多くのスカウト野営を経験した君達にとってこうした任務は簡単な事かも知れません。けれど、それだけに満足しないで自分で任務を開拓していく時、困難はつきまとうでしょう。この困難を乗り越えて始めて一人前のスカウトになる事が出来るのです。 さあ立派なスカウトに成る為に前進しよう。 |
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3団BS隊長 植田 和彦 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() テーマ 燃えろスカウト 多種多様な情報の過多とシラケ時代といわれる中にあって、ひとつのことに打ち込み、そこから自分自身を展開していくことが困難な社会情勢となっている。これを打ち破らんと本年度のテーマを"燃えろスカウト"とし一年間取り組んできたのですが、残念ながら成果があがっていない。この長期野営に於いて"燃えろスカウト"を達成する。ひとつのものに打ち込むこと。そして、そこから人生をみつめ行き方を考え確固たる自分を築くと共に多種多様なものに応用し展開できるようになりたい。 このことを達成する為の目標として本年度は、"基本をしっかりやる"ことに心がけてきた。この総仕上げとして、基本的な技術技能を各班がどれだけマスターしているかを、再点検できるゲームを中心としたプログラムを展開する。各班、各自はもう一度、技能の習熟に力を入れておくこと。それが優秀班につながる道かと思う。特に日程表の午前中のプログラムを中心に考えるとよい。 本年度のもうひとつの目標に中学1年1級2年で菊となるよう活動してきたが、残念ながら未達成である。野営の中で達成できるように閑時作業に力を入れる。 なによりも信州の大自然の生活を満喫したい。この大自然の中で自分を信頼し気転に富み、創意工夫に満ちたキャンプをする。キャンプの基本を忠実に守ることによって楽しいキャンプ、キャンプのダイゴ味があじわえるようにする。 10日間のキャンプを通して1人1人が自分を知り、自分を考え成長し、健康で男らしく友情の厚いスカウトが育つ背景を整えられるようなプログラムを展開する。 |
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![]() 待ちに待った夏がついにやって来た。 君たちは、この一年間基本という基本をみっちり学んで来たはずだ。春のキャンプは、基本的なことばかりやって、プログラムもろくすっぽしないで、設営ばかりで、ちっともおもしろくなかったかもしれない。しかし今こそ、その成果をおもいっきりはき出す時が来た。君たちの内にあるものを全て、信州の自然にぶつけよう。 君たちの心の内に燃えるものを(どんどんはき出そう。)自然は偉大だ。ちょっとやそっとの炎ならすぐにふきけされてしまうぞ。心の火にもっともっと薪をくべろ。そして(どんどん)その精力をはき出せ。そうすれば、自然も君たちの男らしさを認めて、親しくなってくれるにちがいない。この時初めて楽しいキャンプができるのだ。 今回の夏のキャンプにおいて、君たちは、キャンプとはこんなに楽しくおもしろいものだったのかと思うにちがいない。そうでなきゃうそだ。もしもそうでないなら、この一年間をむだにすごして来たか、もしくは、まだまだはき出し方がたりないかだ。もっと歌え、もっと働け、もっと汗を流せ。自然がそう言っているのを聞きとることができるだろう。 プログラムも、君たちがそうあることをねがって組んである。あとは君たちしだいだ。 しかし言っておくが、キャンプが楽しいということは、君たちが家でぼんやりテレビをみたり、友達とお話ししたりするような、そんななまやさしいものじゃない。キャンプはいそがしい。あれもこれもしなければならない。しかし、それをのりこえて、またそのいそがしさが楽しいと思えるようでなければ、本当のキャンプのおもしろさは味わえない。それが野営の達人なのだ。もえようスカウト諸君。 |
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![]() 8日 ・荷上げ及び設営−荷物はしっかりとパッキングをして荷上げしやすいように。 ・設営−チームワークよくテキパキと10泊の野営に耐え得るものを。30分に1回くらい集まり、ソングを歌おう。 ・班営火−これからの10日間、どのようにするのか班で話し合い、新たなる闘志を燃やそう! 9日 ・公共作業−みんなで力を合わせ、自分達のキャンプ場を整備しよう。 ・改善作業−君たちの班サイトは完全か?欠けているもの、不便なものはないか。あればすぐに取りかかれ。 ・隊営火−昨日の班営火で話し合った計画を発表し合い、明日からのキャンプのヒントをつかめ。 10日 ・救急−一年間の救急の総決算。各自一人一人が救急章程度の技術を。 ・追跡−池原の森で大追跡を行なう。スカウト=斥候である。 ・夜間訓練−五感をするどくする。視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、そして第六感。 11日 ・結索−結索章程度までは完全に出来るとして、それを使ったゲームを行なう。 ・障害探渉−ロープを渡る一本地獄や木から木への飛び移りなど、大胆に行動しよう。 ・班営火(ゲストナイト)−各班でリーダーを夕食に招待して下さい。 12日 ・測量−午後からの準備として、本当に正確な測量が出来るか点検する。 ・宝さがし−池原の森に隠されているという宝を求めて、山の中を縦横無尽に駆けめぐろう。 ・合同営火−各団合同でのキャンプファイヤー歌やエールの交換をして、友情を深めよう。 13日 ・信号−手旗、モールス、身ぶりのサイン、暗号、緊急信号、のろし、アイデアのある班独自の信号を作れ。 ・クロスカントリー−地図と磁石だけをたよりに森の中を一直線、いい加減にやると、キャンプ場へ戻れなくなるので注意しろ。 ・夜間訓練−池原の森の夜の顔をじっくり観察しよう。星座、雲、風の音、虫のこえ、木々のざわめき等々。 14日 ・ハイキング−池原の森の位置する、北アルプス後立山連峰に挑戦しよう。装備は完全に、また活動的に。 ・隊営火−ハイキングで疲れた体を休め、残りすくないキャンプを楽しくすごす工夫を考え、又明日の鋭気を養おう。 15日 ・大自然−池原の大自然を体で感じよう。冷たい水、澄んだ空、鳥の声、虫の声、土の手ざわり、草のにおい、空の雲の動くさま等。 ・オリンピック−短距離、長距離、走りはばとび、高とび、ハードル、円盤投げ、ウエイトリフティング、障害競争等、各国に分れて得点を競います。 ・班営火−明日の大営火でみんなをアッといわせる出しものを考える為にみんなのアイデアをしぼり出そう。 16日 ・野外劇−みんな思い思いの扮装をこらした名優ぞろい。池原劇場の始まり始まり。 ・野営祭−楽しく愉快に。大営火の前の祭を楽しくすごそう。 ・大営火−夏のキャンプもこれで最後の夜だ。楽しく愉快に(しかしはめをはずさない程度に)10日間の思いをこの夜に爆発だ。 17日 ・撤営−キャンプ場には感謝以外は何も残すな。すべてキャンプ前の状態に戻せ。ゴミ一つ落ちていてもやり直し。 ・帰路−まだキャンプは終わってはいない。ボーイスカウトらしく、スピーディーに行動しよう。 以後、お世話になった備品の整理、報告書のまとめ。これを完了してはじめて夏のキャンプを終了するのだ。 |
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![]() ◎ 独創的な班サイト ◎ 整理整頓された班サイト ◎ いつも進歩ある班サイト ◎ 笑いと歌とそして規律ある生活 ◎ 積極的に取り組むプログラム ◎ 誰もかれも忙がしく、そして笑って困難にあたる班 ◎ 善行に努力している班(ちかい、おきての実行) |
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塩、砂糖、コショー、油、しょう油、ソース、味の素、コンソメ |
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テント一式、大フライ、工具一式、炊事用具一式、班救急箱、班旗、その他必要物 |
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割愛 |
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Boy Scouts of Shukugawa Shukugawa Scout Club |
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